く ち な し―身代わりの恋
大橋の腕にすっぽりと収まってしまった私は、今夜こそ一線を超えてしまうかもしれないと思った。

「……病人に何する気なの?」

声も微かに震えた。

「風邪を早く治して貰いたかっただけなのに、やっぱり生で見ちゃうとダメだよな」

大橋は、片方の手をTシャツの中に入れてきて、手際よくブラのホックを外した。

「梓は寝てるだけでいい」

唇を当てながら、布団のある部屋へと押し流していく。
布団に寝かされ、大橋は大事なモノを扱うように私に触れてきた。
Tシャツを捲られ、脹らみが露になる。

この前もそうだったけど、部屋の電気は明るいまま。
胸の突起を愛撫しながら、大橋は訴えるような視線を投げる。

「嫌なら言ってくれ」

嫌じゃない。
だけど恥ずかしい。
それでも抵抗はしなかった。
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