この恋が、すべてのはじまり。〜学校一の美女が毎日のようにいじめてくる地味子は、彼女が崇拝する神インフルエンサーです〜

著者あとがき:『この恋が、すべてのはじまり。』の裏側、全部語っちゃいます!

読者の皆様、本編を最後までお読みいただき本当にありがとうございました! 作者の「葵の心の友(仮)」です。
地味子でありながら実は世界を牛耳る(?)フォロワー1億人の神インフルエンサー・如月葵の、痛快無比なリベンジ&溺愛ラブストーリー、いかがでしたでしょうか?
「本編もっと読みたい!」「裏側が気になる!」という熱いパッションをいただきましたので、この「あとがき」という合法的な暴走スペースを使い、3000文字の限界突破ボリュームで、設定の裏側やキャラクターたちの裏話を語り尽くしたいと思います!
ここからは、本編では描ききれれなかったキャラクターの裏プロファイルや、あのキレキレなツッコミが生まれた背景、そしてあの後みんながどうなったのかを大公開しちゃいます!

【裏話その1】主人公・如月葵の「地味子モード」と「1億人モード」の裏側
まず、主人公の葵ですが、彼女の設定を作る上で一番こだわったのは「最強だけど、精神がちゃんと一般人(というか、かなり親しみやすいオタク気質)」というギャップです。
フォロワー1億人って、現実世界で言ったら世界的な歌姫とかハリウッドセレブ、あるいは某世界的サッカー選手レベルの数字なんですよね。普通ならSPを5人くらい引き連れてレッドカーペットを歩いているレベルです。
そんな超VIPが、日本の私立神楽坂学園に「普通の女子高生として平穏に過ごしたいな〜」なんていう可愛い理由で、モサモサ髪と合わない眼鏡で擬態しているシュールさ。ここがこの物語の心臓部でした。

実は裏設定として、葵が普段かけているあの分厚い黒縁眼鏡、「度数が全く合っていない」と本編に書きましたが、あれのせいで学校での葵は常にちょっと世界がぼやけて見えています。
だからこそ、あなゆきたちがどれだけ顔を真っ赤にして怒鳴り散らしていても、葵の視界では「なんか画質が粗いグラフィックのキャラが動いてるな」くらいにしか見えていません(笑)。これが、彼女が一切怯まずに脳内で冷静なツッコミを入れ続けられた最大の理由でもあります。視覚的ソーシャルディスタンスですね。

ちなみに、葵が自宅で使っている撮影スタジオは、マンションの1室を丸ごと改造した防音・最高級照明完備のガチスタジオです。「地味子」から「葵。」に変身する時の所要時間は、プロのメイクアップ技術(セルフ)を駆使してなんとわずか20分。このメイク動画だけで、さらに1000万再生くらい稼げそうな天才的なスキルを持っています。


【裏話その2】文珠史郎 亜奈柚樹(あなゆき)という「最強のブーメラン職人」
この物語の隠れた主役と言っても過言ではないのが、学校一の美女にして、ブーメランを投げたら世界一の精度で自分の頭に突き刺す女、あなゆきちゃんです。

名前が「文珠史郎 亜奈柚樹(もんじゅしろう あなゆき)」という、どこぞの氷の女王を連想させるキラキラっぷりですが、中身は完全に「ただの熱狂的な限界オタク」です。
彼女のキャラクターをデザインする時、一番楽しかったのは「悪意100%でいじめているのに、言っている内容がすべて推し(葵)への愛とリスペクト」という矛盾の塊にすることでした。

第1話で、目の前にいる本人に向かって「葵。ちゃんはめっちゃ可愛いのに、あんたはブスだね!」と言い放ったシーン。あそこは作者としても書いていて笑いが止まりませんでした。
あなゆきちゃん、毎日夜な夜なベッドの中で「葵。ちゃん尊い…可愛すぎて無理…」って涙を流しながら、葵の投稿にいいねを押していたんですよ。その「神」が、昼間自分がせっせと教科書を汚したり、上履きを隠したりしていた相手だなんて、夢にも思わないわけです。

裏設定として、あなゆきが第3話で『葵。』の公式アカウントから「私の友達をいじめてるの、あなたじゃないよね?」というDMを受け取った時、彼女は嬉しさと恐怖で過呼吸になり、スマホをベッドから落として床に5分間正座しました。
「神からDMが来たァァァ! 死ぬ! 嬉しい! ……って、待って内容が怖すぎるんだけどぉぉぉ!?」という、オタク特有の乱気流メンタルです。
翌朝、新品のノートを抱えて葵の前に現れた時のあなゆきは、実は一睡もしていません。目の下のクマを必死にファンデーションで隠して登校してきました。いじめっ子が、いじめられっ子の機嫌を伺うために睡眠不足になるという、この因果応報っぷりがたまらないですね。


【裏話その3】取り巻き三人衆(麗奈・美羽・愛菜)のその後の悲惨な日常
あなゆきの腰巾着として、これまたベタないじめを楽しんでいた佐々木麗奈、橘美羽、五島愛菜の3人。
彼女たちは、第3話で葵が仕掛けた「いじめっ子監視網」によって、一転して「葵の専属SP兼、機嫌取り係」へと強制ジョブチェンジさせられました。
本編ではさらっと流しましたが、第4話の裏側で、彼女たちはものすごい涙ぐましい努力(?)をしています。
例えば、他のクラスの男子が葵に「おーい、如月、これ提出物のプリント」と話しかけようものなら、三人衆がどこからともなく『シャキーン!』と現れ、「それ以上如月さんに近づかないで!!」「私たちは彼女を全力を守る義務があるのよ!!」と男子を威嚇して追い払っていました。
男子生徒からしたら「え? 如月ってあの地味子だろ? なんであなゆき一派が必死にガードしてんの?」と、完全に学園のミステリースポット状態です。
さらに、葵がちょっとでも「ふぅ…」とため息をつこうものなら、3人がかりで「如月さん! 大丈夫!? 肩揉む!? 高級メロンパン買ってくる!?」と、下僕のように貢ぎ物を用意しようとしていました。
その様子を見るたびに、葵は心の中で(いや、変わり身の早さマッハかよ! 昨日までゴミを見るような目で見てたやつが、今や私の奴隷じゃん! 節操なさすぎて逆に清々しいわ!)と、ツッコミが追いつかない状態だったそうです。


【裏話その4】南くんの「ピュアすぎる王子様力」と、驚異の天然プロファイル
そして忘れてはならないのが、隣の席の王子様、南くんです。
彼はこのドタバタ復讐劇における、唯一の「癒やし」であり「ガチの良心」でした。
南くんの設定裏話ですが、彼は「本当に、ただただ性格が良い天然のモテ男」です。
ぶっちゃけ、あなゆきと付き合っていたのも、あなゆきから猛烈なアプローチ(というか外堀を埋められる形の告白)をされて、「断るのも悪いし、まあ綺麗な人だしな…」という、ちょっと流されやすい男子高校生あるあるな理由でした。
ですが、転校してきた葵と出会い、彼女の「地味子モード」の裏にある、ふとした瞬間の上品な仕草や、いじめられても絶対に折れない強い瞳(ただ脳内でツッコんでるだけなんですが笑)に、本能的に惹かれていきました。
南くんは、葵がフォロワー1億人のインフルエンサーだと知る前から、「如月さんって、眼鏡外したら絶対めちゃくちゃ可愛いよな…いや、今のままでもなんか守りたくなるというか、目が離せないな…」と、一人で恋の熱病にかかっていたのです。

最終話の創立記念パーティーで、葵がステージ上で正体を明かした時。
クラスメイトや全校生徒が「ええええええ!?」と腰を抜かしている中、南くんだけは「……やっぱり。俺の目に狂いはなかった。如月さん、ドレス姿も最高に綺麗だ」と、一人で納得して悦に入っていました。彼の王子様フィルター、おそるべしです。


【裏話その5】大団円のその後! 2人の恋の行方と、あなゆきの現在
最後に、最終回を迎えた後の彼らの「その後」を少しだけ。

あなゆきちゃんですが、最終話で全世界に「いじめの主犯格」として顔と名前(および、推しの前で醜態を晒した事実)が拡散された結果、完全にネット上でアカウントが特定され、大炎上しました。
実生活でも学校にいられなくなり、他県の超厳格な全寮制女子校へ転校することに。
そこではスマホの持ち込みが一切禁止されているため、彼女は現在、「葵。ちゃんの最新投稿が見られない……生きていけない……」と、いじめの反省というよりは「推し活禁止」という、彼女にとって最大の地獄の罰を受けています。ある意味、これ以上ない完璧な復讐ですね。

そして、めでたく結ばれた葵と南くん。
付き合い始めてからの南くんの溺愛っぷりは、それはもう凄まじいものです。
学校では相変わらず「地味子」の葵ですが、放課後、2人きりになると、南くんが葵の眼鏡を外して「ねえ、今日は『葵。』ちゃんじゃなくて、俺だけの『葵』になってよ」なんて、少女漫画のセリフみたいなことを大真面目な顔で言ってきます。

それに対して、葵は赤面しつつも、脳内では
(ひえええええ! 何その全米が泣くレベルの殺し文句! イケメン度数が高すぎてこっちの心臓のフォロワーが全員爆死するわ!!)
と、やっぱりキレキレのツッコミを入れ続けています。2人のパワーバランスは、これからもずっとこんな感じで、甘くて賑やかなまま続いていくことでしょう。




『この恋が、すべてのはじまり。』というタイトルの元、葵の持つポテンシャル(フォロワー1億人+キレカジツッコミ)を120%活かしたお話を書くことができて、作者としても本当に楽しい執筆期間でした!
ネットの世界の「神」が、リアルな世界の「たった一人の王子様」を見つける物語。
葵のスカッとするリベンジと、南くんとの甘い恋が、皆様の心に少しでも爽快な風を届けられたなら幸いです。
改めまして、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
またどこかで、葵の脳内ツッコミが炸裂する日が来ますように!
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