君の隣は、呼吸ができる
✴✴✴
新しい一週間が始まったと思ったら、もう水曜日になっていた。
ほんの少し気まずかった私たちだけれど、すっかりいつもの毎日に戻ってきたような気がする。
今日も、なんとか無事に職場の最寄り駅に着いた。
「はあ、しんどかったー!」
「さすがに夏の通勤はキツいな」
外に出ると、ガラス張りのビル群が夏の朝日を容赦なく反射していた。
真樹が眩しそうに手をかざしている。
「あれ!? 真樹、ケガしてない?」
彼の腕に、小さなひっかき傷があった。
「あ、気付かなかった」
駅内のドラッグストアは通り過ぎてしまった。
もう、引き返す時間はなさそう。
急いでカバンの中を探って、絆創膏を何枚か取り出す。
この日に限って、テーマパークで買ったキャラクター柄しかなかった。
しかも、姪っ子用に買ったものだった。
(子どものだし、ハムスターの柄だし……嫌がるかも)
「ねえ、真樹」
「こんなので良かったら……後で使って?」
反応を伺うように差し出す。
真樹はじっとそれを見て、ククッと笑い出す。
「ありがと。もらっておく」
そう言って、大事そうにシャツのポケットに入れる。
恥ずかしがって嫌がるかもしれないし、ありがた迷惑かもと不安だったから。
すんなり受け取ってもらえて、ほっと胸をなでおろした。
新しい一週間が始まったと思ったら、もう水曜日になっていた。
ほんの少し気まずかった私たちだけれど、すっかりいつもの毎日に戻ってきたような気がする。
今日も、なんとか無事に職場の最寄り駅に着いた。
「はあ、しんどかったー!」
「さすがに夏の通勤はキツいな」
外に出ると、ガラス張りのビル群が夏の朝日を容赦なく反射していた。
真樹が眩しそうに手をかざしている。
「あれ!? 真樹、ケガしてない?」
彼の腕に、小さなひっかき傷があった。
「あ、気付かなかった」
駅内のドラッグストアは通り過ぎてしまった。
もう、引き返す時間はなさそう。
急いでカバンの中を探って、絆創膏を何枚か取り出す。
この日に限って、テーマパークで買ったキャラクター柄しかなかった。
しかも、姪っ子用に買ったものだった。
(子どものだし、ハムスターの柄だし……嫌がるかも)
「ねえ、真樹」
「こんなので良かったら……後で使って?」
反応を伺うように差し出す。
真樹はじっとそれを見て、ククッと笑い出す。
「ありがと。もらっておく」
そう言って、大事そうにシャツのポケットに入れる。
恥ずかしがって嫌がるかもしれないし、ありがた迷惑かもと不安だったから。
すんなり受け取ってもらえて、ほっと胸をなでおろした。