君の隣は、呼吸ができる
「し、寝室も広いねー」
手をぱんっと叩いて、話題を変えてみた。
真樹は、ははっと笑う。
「今はね。ベッドが大きめだから、置いたら急に狭くなるかも」
「そうなの?」
「うん」
そう言うと、真樹がちらりとこちらを見る。
「……二人で寝られると思うよ」
少しだけ、声のトーンが低くなったような気がした。
見つめ返すと、彼は少し頬を赤くして視線を逸らす。
「そっか、真樹は大きいもんね! 一人用ベッドだと小さいね」
「…………」
真樹が、天を仰いで深いため息をついた。
「……真樹?」
今、かなり落ち込んだ顔をした気がする。
体の横幅もあると言われた……と、嫌な気持ちにさせたのかも。
ここは、「背が高いから、足が出ちゃうよね」とフォローを入れるべきかもしれない。
慌てて口を開いた、その時。
ブブーーーッ。
「ひゃあっ!? この音、何!?」
突然、おかしな機械音が部屋中に響き、思わず肩が跳ねた。
「……インターホン」
「えっ、今ってこんな音もあるの!?」
(インターホンって、ピンポーンじゃないの!?)
「……エアコン業者が来たな」
真樹は、困ったように笑いながら部屋を出て行った。
「?」
(……それにしても、真樹の体はすごかった……)
浮き上がった腹筋の、硬そうなライン。
私たちの身長差では、立って抱きつくと、彼のお腹の部分に私の顔がくっつくことになる。
あそこに向かって、さっきは抱きつこうとしていたなんて。
思い出すと、自分の体温がぐんっと上がってしまう。
「……っ!」
叫びたくなるのを、必死でこらえた。
そもそも、今まで通勤ラッシュの洗礼のときに、向き合って支えてもらうこともたくさんあったのに。
急に、真樹の男の人らしさが気になるようになった。
(い、意識しちゃだめ!)
大きく深呼吸をして、寝室を後にした。
手をぱんっと叩いて、話題を変えてみた。
真樹は、ははっと笑う。
「今はね。ベッドが大きめだから、置いたら急に狭くなるかも」
「そうなの?」
「うん」
そう言うと、真樹がちらりとこちらを見る。
「……二人で寝られると思うよ」
少しだけ、声のトーンが低くなったような気がした。
見つめ返すと、彼は少し頬を赤くして視線を逸らす。
「そっか、真樹は大きいもんね! 一人用ベッドだと小さいね」
「…………」
真樹が、天を仰いで深いため息をついた。
「……真樹?」
今、かなり落ち込んだ顔をした気がする。
体の横幅もあると言われた……と、嫌な気持ちにさせたのかも。
ここは、「背が高いから、足が出ちゃうよね」とフォローを入れるべきかもしれない。
慌てて口を開いた、その時。
ブブーーーッ。
「ひゃあっ!? この音、何!?」
突然、おかしな機械音が部屋中に響き、思わず肩が跳ねた。
「……インターホン」
「えっ、今ってこんな音もあるの!?」
(インターホンって、ピンポーンじゃないの!?)
「……エアコン業者が来たな」
真樹は、困ったように笑いながら部屋を出て行った。
「?」
(……それにしても、真樹の体はすごかった……)
浮き上がった腹筋の、硬そうなライン。
私たちの身長差では、立って抱きつくと、彼のお腹の部分に私の顔がくっつくことになる。
あそこに向かって、さっきは抱きつこうとしていたなんて。
思い出すと、自分の体温がぐんっと上がってしまう。
「……っ!」
叫びたくなるのを、必死でこらえた。
そもそも、今まで通勤ラッシュの洗礼のときに、向き合って支えてもらうこともたくさんあったのに。
急に、真樹の男の人らしさが気になるようになった。
(い、意識しちゃだめ!)
大きく深呼吸をして、寝室を後にした。