君の隣は、呼吸ができる
電話を切ってしばらく経つと、真樹からメッセージが届いた。

さっそくレストランの予約を取ってくれたらしい。
添付されたURLからページを開くと、都内にあるおしゃれなお店だった。

「わー! 楽しみ!!」

続いてすぐに、新しいメッセージが届く。

『他にしてほしいことはある?』

思わず、ふふっと笑ってしまった。

お店を探して、予約までしてくれて。
そのうえ、まだ何かしてくれようとしている。

たった一行のメッセージなのに、真樹の気持ちがじんわり胸に染みてくる。


「もう十分だよ~」

そう返信しようとして、指が止まった。

「……あ、でも……」

もう一度、お店のページを開いて写真を眺める。
真っ白なテーブルクロスと落ち着いた照明が、大人びた雰囲気で素敵だった。


(ここ、ドレスコードとかあるのかな?)

――それで、ひとつ思いつく。

口元を緩めながら文章を打って、真樹に送信した。
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