Honey Melty
寝ながら泣いていた私の目は朝起きたら少し腫れていて、これは、もう毎回のことだから特に冷やしたりせずに軽く化粧を施して誤魔化してるんだけど、なぜかバレてしまったみたいだ。
化粧、下手なのかな。
「いつもの真鳥じゃないのは、この腫れた目が関係してる?」
答え方がわからない。だって、そんなふうに問われたことがなかったから。今の今まで、誰にも。
なぞられる部分は熱を帯びている。くすぐったいのに、やめてほしくない。できることなら、もっと触れてほしい。
「あ、の、」
「って、ちょっと踏み込みすぎたかもしれない」
ごめん、と謝って最後にもう一度、瞼に触れた。
見上げれば、宝石のように輝く瞳と重なる。
「咲間さんは、なにも悪くないですから謝るのは違います」
「でも、無断で真鳥に触っちゃったけど」
「ちょくちょく触ってませんか?」
「なんか、真鳥の反応が俺のツボを押すみたいでさ、見たくなるんだよね」
「反応?」
「うん。揶揄ってるわけじゃないよ、かわいいかわいいって、愛でてる」
予想もしない、ふにゃ、と柔らかい表情を向けてきたので、私があなたを愛でたいです。