追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
不穏な空気を感じ取って、レオンが一歩前へ出た。

商人がレオンを見る。

「.......お前は?」

「ただの居候だ」

「ほう?」

レオンは肩をすくめる。

「だが、俺も手伝っている」

商人はふっと息を吐いた。

「……なるほどな」

そして視線を戻す。

「いいだろう。資材は出す」

「条件は?」

「今回の計画が成功したら、次は“本格的な取引”をしろ」

エレノアは一拍置いて言った。

「分かったわ」

< 104 / 121 >

この作品をシェア

pagetop