追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
私はゆっくりと身体を起こす。

「……まさか」

嫌な想像が頭をよぎった、その瞬間。

コンコン。

扉がノックされる。

「起きてるか」

レオンの声だった。

私は一瞬固まる。

そして、何事もなかったように返す。

「……起きてるわ」

扉が開く。

レオンはいつも通りの顔で立っていた。

「朝食できてる」

「そう」

私はベッドから降りる。

平静を装う。

何事もなかったかのように。

「昨日の夜」

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