追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
レオンが何気なく言い、私は動きを止めた。

「……何?」

「机で寝てたぞ。」

「そう」

即答。

「風邪をひくと困るから運んだが」

「そう」

「大丈夫だったか」

「ええ」

レオンは少しだけ首を傾げる。

「覚えてないのか」

「覚えてるわよ」

「嘘だな」

即座に返される。

私は視線を逸らす。

「……細かいことはどうでもいいのよ」

「どうでもよくはないだろ」

「どうでもいいわ」

「運んだのは俺だ」

「それはありがとう」

棒読みだった。

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