追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
私はすぐに視線を逸らす。
……まあ。
少しくらい笑えるようになったなら、それでいい。
別に、嬉しいわけじゃない。
少しだけ、家の空気が明るくなると思っただけだ。
市場からの帰り道。
ミリアは鼻歌を歌いながら、買い物かごを揺らしていた。
「今日はじゃがいもが安かったですねぇ」
「そうね」
「あとお肉も!」
「そのせいで重たいけどね」
「でも、レオンさんが運んでくれてるじゃないですか!」
私はその言葉に隣を見る。
レオンが大きな荷袋を軽々と抱えている。
片腕しか使えない男だとは到底思えない。
「重くないの?」
「これくらいなら」
「強がらなくてもいいのよ」
「強がってない」
「強がってるようにしか見えないけど」
「……君はすぐ決めつけるな」
「違うの?」
「違うに決まってるだろう」
「そう」
……まあ。
少しくらい笑えるようになったなら、それでいい。
別に、嬉しいわけじゃない。
少しだけ、家の空気が明るくなると思っただけだ。
市場からの帰り道。
ミリアは鼻歌を歌いながら、買い物かごを揺らしていた。
「今日はじゃがいもが安かったですねぇ」
「そうね」
「あとお肉も!」
「そのせいで重たいけどね」
「でも、レオンさんが運んでくれてるじゃないですか!」
私はその言葉に隣を見る。
レオンが大きな荷袋を軽々と抱えている。
片腕しか使えない男だとは到底思えない。
「重くないの?」
「これくらいなら」
「強がらなくてもいいのよ」
「強がってない」
「強がってるようにしか見えないけど」
「……君はすぐ決めつけるな」
「違うの?」
「違うに決まってるだろう」
「そう」