追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
私は肩をすくめた。

最後くらい本音を言ってもいいだろう。

どうせ明日にはいなくなるのだから。

その時だった。

ふと視線を感じた。

―――アリアだ。

妹は泣きながら私を見ていた。

勝者の顔ではない。

私は少しだけ首を傾げる。

……変な顔。

まあいいか。

もう関係ないのだから。

「では失礼します」

私は優雅に一礼した。

かつて第一王女として叩き込まれた完璧な礼。

誰も言葉を発せないまま、私は背を向けた。

大広間の扉が閉まる。

その瞬間、

長く長く続いた、王女としての人生が終わった。

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