追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
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王都を出発したのは、断罪の翌朝のことだった。

用意された馬車は驚くほど質素で、

かつて第一王女だった頃に使っていた

豪華な専用馬車とは比べものにならない。

けれど私は特に気にしなかった。

馬車なんて、移動さえできれば十分だ。

「それでは出発します」

護衛の騎士が言う。

いや、元護衛だ。

もう私に敬礼することもない。

私は小さく頷いた。

馬車がゆっくり動き出す。

窓の外では王都の街並みが流れていく。

見慣れた景色。

生まれ育った都。

二度と戻らないかもしれない場所。

普通なら感傷に浸る場面なのだろう。

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