追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
「本当に手がかかる人たちね」

「複数形なんですね!」

「あなたも含まれてるのよ、ミリア」

「やった!」

「褒めてないわ」

「知ってます!」

朝の村に笑い声が響く。

その光景を、薪を運んでいた村人たちが微笑ましそうに眺めていた。

「元気になったなぁ」

「追放されてきたって聞いた時は心配だったが」

「最近はよく笑うようになった」

その声は、エレノアには届かなかった。

届いていたとしても、きっと本人は否定しただろう。

けれど、少し前まで「静かな家が一番」と思っていたはずなのに、

今は誰かと交わす他愛のない会話が、ほんの少しだけ心地よく感じられていた。

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