追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
「そうだが」

「嘘だろ……」

「嘘をついてどうする」

レオンは淡々と答えながら、次の石を持ち上げる。

エレノアはその様子を横目で見ていた。

(やっぱり異常ね)

ここまで自然に壊れた身体を使いこなすのは普通ではない。

それでも彼は文句を言わない。

誰かに誇ることもしない。

ただ、当然のようにそこにいる。

「エレノアさん!」

遠くからミリアの声がした。

振り向くと、焚き火のそばで村の女性たちに囲まれている。

大きな鍋の中で煮詰めた干し肉と野菜。

「これ、本当に長持ちするんですか?」

「塩の量を間違えなければ半年はもつそうですよ!」

「すごい……」

ミリアは得意げに胸を張る。

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