追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
「エレノアさんに教わりました!」

「私は方法を言っただけよ」

「十分すごいです!」

周囲の女性たちが笑う。

湯気の向こうで、保存食が次々と瓶に詰められていく。

その光景を見ながら、エレノアは小さく息を吐いた。

(……進んでる)

計画は机上の空論ではなかった。

人が動けば、形になる。

王宮では当然だったことが、

この村では奇跡のように積み重なっていく。

午後の水路工事現場。

「そこ、もう一段下げて!」

エレノアの指示が飛ぶ。

村人たちは泥にまみれながらも従っていく。

「本当に領主みたいだな……」

誰かが呟いた。

「違うわ」

即座に反論が返ってくる。

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