追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
羽根ペンで書き込みながら、小さく息を吐く。

「……悪くないわね」

結果は確実に出ていた。

この何もなかった村に、少しずつ形ができていく。

それを確認する作業は、思っていたより悪くない。

私はペンを置き、背もたれに寄りかかった。

ふと、指先が髪に触れる。

考え事をしている時の無意識の癖。

そして同時に、記憶が勝手に浮かび上がってきた。
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