~KissHug~
愛してるなんて言葉を
数か月前には知らなかった。

  恋がしたい
 
そんな憧れだけで
今の自分が信じられない。


私は、愛してるを一日何度思うだろう。



素良に出会って
素良に恋して

素良と
KissHug
を繰り返してくたびに
大人の階段を登っていく。



切なくて
悲しい恋なのに
興奮する・・・・・



「素良~今日うちにくる?
ママいないし、おいでよ~」


「おばさん、いないの?
じゃ、飯食えないか?」


「私が作るよ。」

「どーしようかな・・・・」

「どーせ、一人で食べるんでしょ?
おじさんは、おそいんでしょ?」

「うん…」

「じゃ、決まりね。」


千鶴がきれいな歯をみせて笑う。



素良は、ちらっと私を見たけれど
千鶴の誘いを断らなかった。


   私だって行きたかったのに


千鶴は素良の前髪をなおした。



「好きよ。素良は?」

「ばーか、こんなとこで言うか?」

「言ってよ~」




   ほんとばか?


「いじわる。あとで一杯言ってね。」


   むかつく
   この挑戦的な攻撃

目の前でいちゃつく
二人に傷つきながら

素良が仕掛ける秘密の時間を
考えるだけで興奮してしまう。


たっぷり
可愛がってあげよう。
幼稚園児の素良を・・・・






   














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