~KissHug~
「素良……」

近づきながら声をかけた。

盛り上がりが動いた。


「素良?」

私が横に来たとき
かぶっていた布団から
目まで出した。


「どうしたの?具合悪いの?」


素良は手を差し出した。

私の大好きな細くてきれいな指

「あれ?痩せた?」


私は素良の手を握ってそう言った。


素良は、力なく
私の手をいつものように
むぎゅむぎゅした。


「どこか、悪いの?
ずうっと学校こないから心配してたよ。」


「ほんと?」
素良が口をひらいた。
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