~KissHug~
「素良と連絡とってるのか?」
静寂を破ったのは
芳樹だった。

「いいえ。全然・・・・・」

「そっか、こっちにも連絡はないんだ。
親父が寂しがっていた。
仕送りにも手をつけないって。」


「生きてるんだよね?」
心配になった。

「院長のとこに一度手紙がきたらしいよ」


「よかった
元気なら・・・・・」


「やっぱりまだ愛してるの?」
芳樹が直球勝負できたから
躊躇した。


「素良のことごめんな。」


「え?」


芳樹が急に素良の話にふってきたのは
あのクリスマスの日のことだった。
< 412 / 451 >

この作品をシェア

pagetop