~KissHug~
「俺、ぷーちゃんが好きだよ。」

「私もあなたは、嫌いじゃない…」

「きっと好きになるよ。」

「傷つくよ。
私知ってるもん。
好きな人が他の人を愛してる
心の痛さ。
だから、あなたもきっと傷つく
私もあなたの心を知っているから
私は罪悪感で一杯になる。
だから、
成立させてはいけないのよ。」

「俺慣れてるし…
千鶴は俺に抱かれて
幸せそうにしてても
きっと素良を考えてる。
あいつは、まだきっと
それも愛だって気がつかない。
千鶴が俺を求めるのは
悲しい時だけ抱きしめてくれる
素良の胸を求めてるのさ。」

  

  千鶴は素良を求めてるんだ

  素良が知ったら、喜ぶだろう
  長い間の片想いが
  実る日は近いから

千鶴と実っても
約束は守ってくれるかな

私はどんな形でも
素良と一緒にいたいんだもん


なかなか寝付けなかった。


芳樹の唇を受け入れてしまった。


彼の熱い気持ちに
溶けてしまいそうな気がした。

自分が一番好きだって言ってくれる人と
付き合ったほうがいいのか

自分が一番好きな人と
一緒にいるのがいいのか


これから
どうなるんだろう


私と素良
< 90 / 451 >

この作品をシェア

pagetop