あなたの可愛いおへそのくぼみ
「もう!年頃の女性のベッドで何してるのよ」
「年頃って。前はここで一緒に座って、一日ずっとゲームしてただろ?」
「いつの話よ!それこそ小学生のときでしょ!?」
起きようとしない宥仁の腕を引っ張ると、着ていた仕立ての良さそうなシャツの裾がめくれ肌色の素肌がのぞいた。
(あ……!)
末莉の胸が大きく跳ねる。めくれた裾の奥、しなやかに筋肉のついた腹の中心に、宥仁のへそが見える。
(わあっ、久しぶりに見た!ユージンのおへそ!!)
興奮を悟られないようにと思いながらも、末莉は宥仁の腹から目を反らせない。
末莉は昔から人のおへそを見るのが大好きだ。普段服に隠れて見ることができない場所ゆえ、水泳の授業や、温泉などでひっそりと。気付かれないよう、失礼にならないよう他人のおへそを盗み見ていた。
人それぞれ大きさも形も違って、本当に見ていて飽きない。その中でも宥仁のおへそは別格で、絶妙な深さと大きさだった。見ると指を入れて、触りたくてたまらなくなってしまう。
小学生のころ、ゲーム中の宥仁のTシャツがめくれた瞬間、すかざずへそに指をつっこみ何度迷惑がられたか。
もし「へそフェチ」などというものがあるなら、それは末莉のためにあるような言葉だ。
(さ、触りたい……!)
だが大人になってまでそんな事をすれば、かなりの問題行為だ。歴代の彼氏にだってしたことはない。末莉は自分の欲望と戦いながら、じりじりと後ろに下がり宥仁から距離をとった。
「……末莉?」
いきなり静かになったからだろう。首だけ起こして、宥仁はいぶかしげに末莉を見る。
「っ!何でもないっ」
「……心配しなくても、何もしないよ俺は」
「いや、その心配はしてないけど」
「は?じゃなんで警戒してんだよ」
今、何かしでかしそうなのは末莉のほうだ。宥仁もむやみに人の部屋でへそを見せないで欲しい。
妙な空気を変えたくて、末莉は別の話題を振ることにした。