あなたの可愛いおへそのくぼみ
「また私の前で寝てる」
「別に良いだろ。てか、こっち帰って来てから何でかずっと眠くて」
「疲れが溜まってたんじゃない?」
「……たぶんな。働きはじめてから、休みもあんま無いような生活してたから」
宥仁はそういうと静かに目を閉じた。そこに落ちる影が、連日の多忙なようすを映しているようだ。
伏せられた長い睫毛と、通った鼻筋に改めて宥仁の魅力を感じ、末莉の心臓がとくりと音を立てた。
そして、視線をスライドさせてつい彼のお腹も見てしまう。ラフなベージュのTシャツを着ているが、今日はへそは出ていない。
(ざ、残念……)
大好きな宥仁のへそを見たかった……と、またしても危ういことを考えそうになり、末莉は慌ててその考えを打ち消す。
「ほ、本見ようかな」
そう言って立ち上がろうとした末莉の手首を、横で目を閉じていたはずの宥仁がきゅっと掴んだ。
「……っ!」
「どこ行くんだよ」
「どこ、って。何か本でも読もうかと」
「もうちょっと座ってろよ」
「そ、それってどういう……」
子どものころとは違う、宥仁の大きくて節くれ立った手。いつの間にこんな男の人の手になったのだろう。かさついた熱い手のひらに手首を包まれ、末莉の顔にもかあっと熱がのぼってきた。
宥仁の、末莉を見上げるまなざしは明らかに今までと違う。
「ゆ、ユージン。手、を」
「末莉」
「う、ん?」
「もし……もしもさ、俺が……」
「……」
それ以降の言葉が続かない。宥仁は何かを言いかけ、目を伏せて考え込むような様子を見せた。末莉の手はきゅっと握ったままに。
「別に良いだろ。てか、こっち帰って来てから何でかずっと眠くて」
「疲れが溜まってたんじゃない?」
「……たぶんな。働きはじめてから、休みもあんま無いような生活してたから」
宥仁はそういうと静かに目を閉じた。そこに落ちる影が、連日の多忙なようすを映しているようだ。
伏せられた長い睫毛と、通った鼻筋に改めて宥仁の魅力を感じ、末莉の心臓がとくりと音を立てた。
そして、視線をスライドさせてつい彼のお腹も見てしまう。ラフなベージュのTシャツを着ているが、今日はへそは出ていない。
(ざ、残念……)
大好きな宥仁のへそを見たかった……と、またしても危ういことを考えそうになり、末莉は慌ててその考えを打ち消す。
「ほ、本見ようかな」
そう言って立ち上がろうとした末莉の手首を、横で目を閉じていたはずの宥仁がきゅっと掴んだ。
「……っ!」
「どこ行くんだよ」
「どこ、って。何か本でも読もうかと」
「もうちょっと座ってろよ」
「そ、それってどういう……」
子どものころとは違う、宥仁の大きくて節くれ立った手。いつの間にこんな男の人の手になったのだろう。かさついた熱い手のひらに手首を包まれ、末莉の顔にもかあっと熱がのぼってきた。
宥仁の、末莉を見上げるまなざしは明らかに今までと違う。
「ゆ、ユージン。手、を」
「末莉」
「う、ん?」
「もし……もしもさ、俺が……」
「……」
それ以降の言葉が続かない。宥仁は何かを言いかけ、目を伏せて考え込むような様子を見せた。末莉の手はきゅっと握ったままに。