変わるなら今
あれから一週間が経過した。私がカンニングをしたという噂はあっという間に拡がり、私のクラスだけではなく別のクラスの人まで、私を敵視し悪口を言うようになった。
あの後、職員室に呼び出された私は、英語の先生だけではなく担任や学年主任の先生に叱られ、両親にもこっぴどく怒られる羽目になった。それ以来、噂は消えることなく続き、私は学校で完全に孤立してしまった。以来、美華達からも声をかけられたり、何か頼まれたりすることもなくなったが、クラスの人と共に悪口を言って盛り上がるようになっている。
午前の授業が終わり、昼食の時間となった。
皆はそれぞれ仲の良い人と固まり、机をくっつけたりお弁当の準備をし始めている。私もお弁当を机に出すと、「ねぇ、美華達も一緒に食べよー」というクラスメートの声が耳に入った。美華達はチャーミングな笑顔で、「勿論!」と答える。すると、「ねぇ、あの子は誘わなくて良いよね?」と、一人の女子が、私を指差して冷たく言った。美華は笑顔で、でも嘲りを含んだ瞳で、「あぁ、良いよ。アイツいるとあたし達までカンニングしてるって思われるし」そう言うと、「だよねー」、「離れて正解だよ!」等と口々にしながら、私に背を向けて机をくっつけてお弁当を広げ始めた。私は耐えられず、お弁当を机の脇にかけたまま廊下に出る。
教室のドアを閉めると同時に、お昼の音楽が流れ始めた。お昼ご飯中だからか、廊下には人があまりいない。私は廊下をひたすら歩き、階段を上り、立ち入り禁止とされている屋上のドアの前に座り込んだ。
職員室に呼び出された翌日から、何度か美華達と話そうと声をかけているけれど、無視されたり、他のところに行かれたりしてしまう。私が話そうとしているのを見て、クラスの子が美華達を呼び、会話する人もいる。一週間前から、もうずっとこんな感じだ。美華達だけじゃない。クラスの皆も、先生も、私がカンニングしたということを信じてしまっている。カンニングしたのは私じゃない。美華に、カンニングを要求されたのだ。今回のテストで赤点を取ってしまったら親に叱られる、と。それを防ぐために答えを教えろ、と。私は美華に協力した。一人ぼっちにならないために。それなのに……。
しばらくして、次の授業の鐘が鳴り、溢れる涙を拭きながらゆっくりと立ち上がった。階段を降りようとした時、急に校舎が揺れ始めた。徐々に揺れや音が大きくなっていく。私は思わず階段の手すりに手をかけようとしたが、揺れと共に足が滑り、階段から転がり落ちてしまった。ゆっくり起き上がろうとしたが、天井から何か落ち、それが頭に強い衝撃が加わり、徐々に意識を失っていった。
いつまで寝ていたのか分からない。目を開けると、白い天井と電気が目に入った。ゆっく
あの後、職員室に呼び出された私は、英語の先生だけではなく担任や学年主任の先生に叱られ、両親にもこっぴどく怒られる羽目になった。それ以来、噂は消えることなく続き、私は学校で完全に孤立してしまった。以来、美華達からも声をかけられたり、何か頼まれたりすることもなくなったが、クラスの人と共に悪口を言って盛り上がるようになっている。
午前の授業が終わり、昼食の時間となった。
皆はそれぞれ仲の良い人と固まり、机をくっつけたりお弁当の準備をし始めている。私もお弁当を机に出すと、「ねぇ、美華達も一緒に食べよー」というクラスメートの声が耳に入った。美華達はチャーミングな笑顔で、「勿論!」と答える。すると、「ねぇ、あの子は誘わなくて良いよね?」と、一人の女子が、私を指差して冷たく言った。美華は笑顔で、でも嘲りを含んだ瞳で、「あぁ、良いよ。アイツいるとあたし達までカンニングしてるって思われるし」そう言うと、「だよねー」、「離れて正解だよ!」等と口々にしながら、私に背を向けて机をくっつけてお弁当を広げ始めた。私は耐えられず、お弁当を机の脇にかけたまま廊下に出る。
教室のドアを閉めると同時に、お昼の音楽が流れ始めた。お昼ご飯中だからか、廊下には人があまりいない。私は廊下をひたすら歩き、階段を上り、立ち入り禁止とされている屋上のドアの前に座り込んだ。
職員室に呼び出された翌日から、何度か美華達と話そうと声をかけているけれど、無視されたり、他のところに行かれたりしてしまう。私が話そうとしているのを見て、クラスの子が美華達を呼び、会話する人もいる。一週間前から、もうずっとこんな感じだ。美華達だけじゃない。クラスの皆も、先生も、私がカンニングしたということを信じてしまっている。カンニングしたのは私じゃない。美華に、カンニングを要求されたのだ。今回のテストで赤点を取ってしまったら親に叱られる、と。それを防ぐために答えを教えろ、と。私は美華に協力した。一人ぼっちにならないために。それなのに……。
しばらくして、次の授業の鐘が鳴り、溢れる涙を拭きながらゆっくりと立ち上がった。階段を降りようとした時、急に校舎が揺れ始めた。徐々に揺れや音が大きくなっていく。私は思わず階段の手すりに手をかけようとしたが、揺れと共に足が滑り、階段から転がり落ちてしまった。ゆっくり起き上がろうとしたが、天井から何か落ち、それが頭に強い衝撃が加わり、徐々に意識を失っていった。
いつまで寝ていたのか分からない。目を開けると、白い天井と電気が目に入った。ゆっく