変わるなら今
に話しているから、私がいることには気付いていない。話すタイミングを伺っていると、「え、由奈…?」という沙紀の驚きの声と視線に、美華と杏奈も驚いたようにこちらを捉えた。会話を交わしていた周りの人も、一気に静まり返る。急なことに何も話せないでいると、美華が嘲りの笑みを浮かべ、「…なんだ来てたの」と低い声で言った。そして、私の方にツカツカと歩み寄った。後ろから沙紀と杏奈もついていく。私の前に立つと、先に美華から口を開いた。
「あんなことがあったから、来ないのかと思ったけど、結局来たんだね」
「ね。カンニングのことで階段から落ちて自殺でもしたのかと思ったのに」
「ね、地震があって事故に巻き込まれたって聞いて超つまんなかった」
最後の杏奈の言葉に、三人は大きな声で笑いだした。私は全然笑えない。でもなぜか傷つくこともなかった。どうしてそんな酷いことが平気で言えるんだろう。ただただ不思議だった。そんな様子を伺ったのか、美華が笑顔から不機嫌な表情になり、「何その顔、あたしにカンニングしてたくせに!」と肩を強く押してきた。いつもなら怯んでしまうが、今日は違った。澄んだ真剣な瞳で、美華達を真っすぐ見据える。三人はそんな態度を取られると思っていなかったのか、驚きと焦りの表情を浮かべる。美華が「な、何よ?言いたいことがあんなら、さっさと言いなさいよ!」と怒鳴るように言った。それに従い、ようやく私も口を開く。
「………カンニングのこと、クラスの皆に本当のこと話して」
「は?」
「言わなかったら、先生にこれまでのこと全部話すから。カンニングのことだけじゃなくて、今までされてきたことも。宿題とか、係、掃除当番、日直とか、押し付けてきたこと全部話す。それが嫌なら、クラスの皆に本当のこと話して」
三人は目を見開いた。クラスの皆も、驚きの表情で私達に一斉に視線を向ける。
「…な、何それ。カンニングしてたのはあんたでしょ?」
「そうだよ!うちらのせいにするのは流石におかしいでしょ!」
「最低、由奈!」
三人は私に罵声をぶつけてくる。しかし、それでも怯まなかった。
「…三人がそう思うのなら、今から先生に言いに行くから。信じてもらえるかは分からないけど、全部話すつもりだから。それと」
小さく息を吸い、少し間を置いて、三人をもう一度真っすぐ見据える。
「…今更だけど、最初は楽しかった。グループに入れてもらえて、仲良くしてくれて。でも、途中から三人とも、私の扱いが酷くなったよね。さっきも言ったけれど、宿題とか、色々押し付けてきたり、断ろうとするとすぐ怒鳴る。荷物持ちやお金を貸すよう頼んだり、返してと言ったら返してくれないこともたまにあった。一人で浮いているのが嫌で仲良くしてたけど、流石にきつかったよ。だから、私はもう、三人とは友達ではいられない」
三人は驚きと焦りの表情で目を見開いた。クラスの皆も私達を目を見開いてこちらを見ている。言いたいことを言えた私は、三人に背中を向け、教室を出ようとすると、後ろから強
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