檻の外へー極道なんて、大嫌いー
「玲美!!」
廊下から弾かれたように組長室へ飛び込んできたのは、息を荒らげた晴樹だった。
手には血まみれの鉄パイプが握られ、彼自身も返り血や打撲の痕だらけだ。一階と二階を制圧し、急いで私の援護に駆けつけたのだろう。
だが、部屋の惨状と――その中心に立つ魁の姿を認めた瞬間、晴樹の足は床に縫い付けられたようにピタリと止まった。
「わ、若……っ!? なんで、ここに……」
「遅ぇよ、三下」
地を這うような、絶対零度の声。
魁はゆっくりと晴樹に歩み寄ると、有無を言わさずその胸ぐらを掴み上げ、壁に向かって力任せに叩きつけた。
「がッ……!」
鈍い音が響き、晴樹が苦悶の表情を浮かべる。だが、魁の目は一切の容赦がなかった。
「お前の役目はなんだ、晴樹。こいつの監視と『護衛』だろうが。なんでテメェの護衛対象が、銃口を向けられて孤立してんだ。一階の雑魚なんざ適当にあしらって、さっさとこいつの背中を守りに来い!! テメェの自己満足の喧嘩に付き合ってる暇なんてねぇんだよ!!」
廊下から弾かれたように組長室へ飛び込んできたのは、息を荒らげた晴樹だった。
手には血まみれの鉄パイプが握られ、彼自身も返り血や打撲の痕だらけだ。一階と二階を制圧し、急いで私の援護に駆けつけたのだろう。
だが、部屋の惨状と――その中心に立つ魁の姿を認めた瞬間、晴樹の足は床に縫い付けられたようにピタリと止まった。
「わ、若……っ!? なんで、ここに……」
「遅ぇよ、三下」
地を這うような、絶対零度の声。
魁はゆっくりと晴樹に歩み寄ると、有無を言わさずその胸ぐらを掴み上げ、壁に向かって力任せに叩きつけた。
「がッ……!」
鈍い音が響き、晴樹が苦悶の表情を浮かべる。だが、魁の目は一切の容赦がなかった。
「お前の役目はなんだ、晴樹。こいつの監視と『護衛』だろうが。なんでテメェの護衛対象が、銃口を向けられて孤立してんだ。一階の雑魚なんざ適当にあしらって、さっさとこいつの背中を守りに来い!! テメェの自己満足の喧嘩に付き合ってる暇なんてねぇんだよ!!」