檻の外へー極道なんて、大嫌いー
「……っ、申し訳、ありません……!!」
いつもなら反抗的な態度を見せる晴樹も、今回ばかりは心から反省しているように見える。顔を歪めながらも、彼は一切の言い訳をせず、魁の怒号を真っ向から受け止めて深く頭を下げた。
晴樹が壁に叩きつけられた音に、私はビクッと肩を震わせた。肋骨にズキリと痛みが走る。
だが、魁の怒りは晴樹をねじ伏せただけでは終わらなかった。
ズカズカと足音を立てて、魁が私の方へと向き直る。
そして、私が先ほど絶望の中で手放し、絨毯の上に転がっていたリボルバーを拾い上げ、私の目の前に突きつけた。
「それからテメェだ、玲美」
彼の瞳孔が、怒りで剣呑に細められている。
その眼光の鋭さに、私は息を呑み、思わず後ずさろうとしたが、足がすくんで動けなかった。
「さっきの態度はなんだ。……銃を捨てて、両手を上げて、目を閉じる? お前、自分が殺されるのを大人しく受け入れようとしたな」
図星を突かれ、私の心臓が早鐘を打ち始める。
魁は、私が死を覚悟したあの一瞬の諦めを、完璧に見抜いていた。
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