悪霊配信アプリ
ここはおばさんとおじさんのものが入れてあるから、棚同様に私は開けたことがなかった。
そもそも、家には常に誰かがいる状態だったから、開けようと思ったとしてもできなかった。
私はパンドラの箱を開けるかのごとく慎重に、クローゼットを開いたのだった。

☆☆☆

翌朝、学校へ行く前にベッドに仰向けに寝ころんで《悪霊配信アプリ》を見つめていた。
画面上には10万円で召喚できる殺人鬼が表示されていて、私はそれを選んだところだった。
「ふふっ」
と小さく笑い、指定の銀行口座を変更する。
それはお年玉貯金なんて生ぬるいものじゃなく、事業で成功した実の父親からの仕送りが入った口座番号だった。
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