悪霊配信アプリ
それなのに今もこうして生きているのは、ただの偶然が重なっただけ。
ここまで偶然に生かされてきたなら、もういいか。
そんな風に思ったときには歩道橋の欄干から身を乗り出していた。
信号は青で、車が猛スピードで走り抜けていく。
この中に落ちて行けば高い確率で死ぬことができそうだ。
運転手には迷惑をかけるけれど、これで消えることができるなら……。
グラリと欄干の外へ向けて体が傾く。
あとは重力に任せて自然と落下していくだけ。
両足が地面から離れて宙に浮いた、そのときだった。
誰から私の足首を掴み、欄干の内側へと引き込んだ。
その力の強さに重力が負けて、私は歩道橋の上に座り込む形になっていた。
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