悪霊配信アプリ
「誰、あんた」
歩道橋の上にいたのは黒い上下のスウェットを着て、黒い帽子を深くかぶった男だった。
20代前半くらいに見えるけれど、顔半分が隠れているからわからない。
「どうして死のうとしたの?」
男の口から思いがけず幼い声が聞こえてきて驚いた。
見た目はどう見ても20代くらいなのに、その声は小学生低学年の、声変りをしていないものだ。
見た目と声のギャップに背筋がゾッと寒くなる。
「別に、あんたに関係ないでしょう」
そう言って立ち上がり、立ち去ろうとしたけれど腕を掴まれて引き留められていた。
「なに? まだなにかあんの?」
こんな気味悪い男とずっと一緒にいるなんてごめんだ。
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