悪霊配信アプリ
「それにしても、好弘にはなにが見えてたんだろう」
歩道橋の上で立ち止まり、欄干に両手を置いて呟いた。
どうせこの時間に帰ることはできないし、少しひとりで考えたい気分だった。
とはいえ今は梅雨時で、今日は特に蒸し暑い。
あまり長く外にいると熱中症になってしまうかもしれない。
どこか涼める場所へ移動しよう。
そう思って歩き出そうとしたときだった。
「こんにちは」
いつの間にか昨日の男がすぐ近くに立っていたのだ。
私は驚いて言葉を失う。
「そんなに驚かなくても、昨日合ったばかりなのに」
相変わらず子供みたいな声で話しかけてくる男に、私は唾を飲み込んだ。
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