札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
「というのは嘘だ」

「……はい!?」

「このくらいで代金を請求するわけないだろう?」


人が真剣に悩んでいるのにもかかわらず、平気で嘘をついたロベールを信じられない気持ちで見つめていた。
今すぐ、その仮面を叩き割ってやりたい。
ギリギリと奥歯を噛み締めていると、ロベールほオリヴィアの髪を一束掴んだ。
今度はなんだと、その行動を凝視していると……。


「君のせいではないんだろう?」

「そうですけど……」

「ならいい。今回の件はレディズリー公爵に話させてもらう。ドレスも彼に弁償してもらえばいい」


オリヴィアはドレスのことよりも気になることがあった。


「あの……わたしを信じてくれるのですか?」

「当たり前だ」

「……っ!」


当然のようにオリヴィアを信じてくれたことで、彼への好感度がグッと引き上がる。


「それにすべて感情が表に出ている。うまく嘘をつけるようには見えない」

「…………」
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