札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
そしてすぐに下がっていった。
アリスとロベールの関係性がいまいちよくわかっていないオリヴィアにとっては様子見するしかないだろう。


「それと、俺は愛妻家で君のことが好きでたまらないという設定にする」

「…………はへ!?」

「そうしたほうがいろいろと都合がいいからな」


何の都合がいいのか、ロベールは言葉足らずすぎてまったくわからない。
彼がわからないのは最初からなので、これ以上気にしなくてもいいだろう。
 

「アリスのドレス代は請求されるかもな」
 
「ヒュッ……!」


喉が変な音を立てた。一瞬で背筋が凍りつく。
オリヴィアは彼女に冷めていたとはいえ紅茶をかけてしまった。
彼女のドレスはオリヴィアが見ても高級だとわかる。
ということはアリスのドレスを汚してしまった罪は重いのではないだろうか。

ロベールはレディズリー公爵に弁償させると言ったが、アリスのドレスを弁償するのはロベール……オリヴィアではないだろうか。
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