札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
サンドラ・グミーダ
グミーダ伯爵家の長女で、アリスとは年が同じ十八歳だ。
そして堂々とロベールのもとに結婚を申し込んできた愚かな女。
プライドだけは高く、いつも豪華な装飾品をみんなに見せびらかしていた。
それがこんなにも切羽詰まっているとは思いもしなかった。

グミーダ伯爵家はたまたま豊かな土地があったため大金を得ていた。
鉱物は国内外からも人気を集めていたのだが、最近ではそれも枯れつつあるという噂だ。
プライドも高く、高級品に身を包むことで自分たちこそが三大公爵に相応しいと勘違いするほどだ。
王家に何度も宝石を献上していたが、彼らの爵位は上がることはなかった。

周りもそれほどにグミーダ伯爵家の勢いを警戒していたのだ。
しかし毎週開いていたパーティーが隔週になり、ついには一カ月に一度になっていく。
彼らは徐々に崩れていった。

しかし今までの贅沢すぎる暮らしを手放すことはできないと、ロベールと結婚してあげる、というスタンスで参加したようだ。
もちろんうまくいくわけがない。
彼女は怒りを爆発させ顔を真っ赤にして、逃げ帰ってしまった。

(サンドラを使えば、うまくあの生意気な女を引きずり下ろせるかもしれないわね)

アリスはロベールにエンバルト公爵邸に来ることは禁じられていた。
その間にサンドラを誑かしてしまえばいいのだ。
あの気色の悪い双子や穢らわしい蜘蛛たちに会わなくて済むのは清々するが、彼のそばにいられらないのは許せない。
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