札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~

(あの日、ロベール様の様子が変だったけど、それと関係あるのかしら……)

なにか失礼なことをしたかと考えてみるものの、彼も笑っていたため大丈夫だろうと、最初は呑気な気持ちでいることはできたのだが……。

(……これは絶対に怒ってるわよね?)

今日も日課を終えて、夜を迎えた。
オリヴィアはパンチをしつつ、ステップを繰り返していた。
キックをすると空気を裂く音が響いていた。

(少し体が重い。おいしい食事を食べ過ぎてしまったからしら)

もう少し体を動かす量を増やそうとかんがえながら、オリヴィアはロベールのことを考えていた。

そんな中、部屋に入ってきたエリーはオリヴィアがヒラヒラの戦闘服でキックを繰り出している様子を見て無表情で固まっていた。
短い悲鳴を上げたあと、アイナスや蜘蛛の影たちが慌てて部屋に入ってくる。


「エリー、どうしたの?」

「「「……ッ!」」」


しかし彼らは……というよりは男性の影蜘蛛はオリヴィアの格好を見て、すぐさま背を向けてしまった。
エリーはすぐに近くにあったシーツをオリヴィアにかけて体を隠してしまう。
朝と同じパターンだ。


「エリー?」

「そんな格好で動かれては……!」

「だって、これは戦闘服でしょう?」

「ある意味、戦闘服ではありますが、そういうことではありません!」

「……?」
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