札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
オリヴィアに一年間、耐えろと言い続けたのも彼らのことがあるのかもしれない。
つまりエンバルト公爵家の名前を背負うだけで好奇な視線に晒されてしまう。
普通の令嬢ならば耐えられないそうだ。

それは貴族たちの悪事を暴くのが、大半彼らだからだそう。
影たちは気配を消していろいろな場所に潜む。
それから王家に仇なす悪人たちを裁いていく。
影蜘蛛たちはそんなロベールの手足となり、情報を集めている。

(だからディルムーン辺境伯の状況も知っていたし、ここまで手際がいいのね)

疑問に思っていたことが繋がっていく。
それにロベールの今までの行動の意図もそうだ。

(だからロベール様もこんなに警戒心があるんだわ。仮面をつけているのも、お金で選ぼうとしているのもそんな理由があったからなのね)

ロベールもこうして一年の契約結婚といっているが、それがオリヴィアのためなのだとわかる。
それに父に事業を教えていたり、アリスから守ろうとしてくれたのも、彼なりの贖罪なのだろう。
ぶっきらぼうで冷たく見えて、オリヴィアが嫌がることは絶対にしてこない。
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