札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
基本的なことはできていても、令嬢としての教育は受けていないため、迷惑をかけることは当然だろう。
パーティーがどんな場所なのか、何をするのかいまいちわかっていないことも問題なのかもしれない。


「時間がかかるのは当然だ。それに基礎はできているのだろう? 問題はない」

「問題あります!」

「あとは時間が解決するはずだ。三カ月後にはまた違う」


厳しいことばかり言っているロベールだが、あくまでオリヴィアに完璧に振る舞うことを押しつけるわけではない。
そのことが意外に思えるのと同時に彼の優しさが見え隠れする。


「君は隣で微笑んでいるだけでいい。すべて俺がカバーする」

「もし失敗したら……」

「問題ない。多少の失敗ならばいくらでもカバーできる」


そう言って口角を上げたロベールの顔は若干恐ろしく感じてしまう。


「……すごい自信ですね」

「当然だ。俺を誰だと思っている」

「ロベール様ですけど……」

「……っ!」


ロベールと一瞬、目が合ったオリヴィアだったがすぐに視線を逸らされてしまった。
それにそこまで言われてしまえば、オリヴィアも気にする必要はないだろう。


「わかりました。お任せいたします」

「ああ」

「そういえば、わたしたちって契約結婚ですもんね」

「…………!」
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