札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
午後は講師に授業を受けて、夕食はなぜかロベールと一緒に食べていた。
彼の見惚れるような美しいマナーに刺激を受けて、真似をしつつ技術を盗んでいく。
ロベールの指示なのか肉の量が増えたことは喜ばしい。
彼も肉料理をオリヴィアに渡してくれた。


「い、いいのですか?」

「……ああ、構わない」


その言葉に甘えて、オリヴィアはおいしすぎる肉を口いっぱいに頬張った。
幸せいっぱいなオリヴィアは、ふと家族の姿を思い出す。

結婚してから何度か母と手紙のやりとりをしている。
ロベールは別にオリヴィアの行動を制限したりしないし、手紙の内容について聞いたりはしない。
その内容すらもわかっているのかもしれないが、その辺りは気にしても仕方ないし、見られて困ることなど書いていない。


「お父様とお母様、お兄様にもこのおいしいお肉を食べさせてあげたらな……」


きっと喜ぶことだろうと、そんな想像をしていると、その呟きを聞いていたロベールが右手を上げる。


「ディルムーン辺境伯に牛を一頭送ってくれ」

「……っ!?」
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