札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
多少血がついてしまったため、その被害はオリヴィアの真っ白なシュミーズの服にもベッタリとついていた。
まずはエリーの怒った顔が思い浮かぶ。
彼女は血で汚れたシュミーズとコルセットを見て何を思うのだろうか。

子どもたちと一緒に世話を任せた影と、水場を探しに向かった影が二人揃っていた。


「水場はあったかしら?」

「少し離れた場所ですが、川がありました」

「運がいいわね。衰弱している子に水分は……もうしてくれているのね。ありがとう」


オリヴィアが猪狩りをしている間に水を与えてくれたようだ。
猪がこんなに早く見つかったのも川が近くにあり動物の水飲み場になっているのかもしれない。
オリヴィアは子どもたちを怖がらせないように優しく声をかけた。


「ご飯の用意をしてくるからね」

「ごはん……?」

「えぇ、お腹空いたでしょう?」


喜ぶ子どもたちを置いて
影蜘蛛の一人とともに川へと向かう。


「まずは放血……それから体を洗っていきましょう」

「あっ……はい」

「血の匂いに誘われて猛獣がやってくるかもしれないから見張っていてくれる?」

「か、かしこまりました……」
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