札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~

──数日後。


王都から帰ってきたロベールは衝撃的なことを口にした。


「グミーダ伯爵とサンドラ嬢を処罰した」


どうやら子どもたちを攫ったのは財政難に苦しんだグミーダ伯爵らしい。
金に目が眩み、彼らを雇い、見目のいい子どもたちを大金で売り払おうとした。
ガンダルード公爵家に関わりがある子どもを連れ去ったことが運の尽きだったようだ。
彼らは強くグミーダ伯爵家を非難した。
それにくわえてロベールの妻であるオリヴィアを攫ったことで、エンバルト公爵家の怒りも買った。

(そういえば、外では溺愛するふりをしてるって言っていたものね……!)

勘違いしているが、ロベールはオリヴィアに夢中だった。
その溺愛っぷりは今までのロベールを知るものたちからすれば信じられないものだ。
それを理解している周囲は、オリヴィアに伝えたくて焦ったい思いをしていた。
ロベールが最初にオリヴィアに言ったことがマイナスに影響して、何も響いてないと伝えたいが、彼に言えずにマルセルとアイナスに視線を送る。
彼らはニコリと笑うだけだった。
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