札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
「なら、普通に話しましょう。あなたのことが知りたいの」
オリヴィアが笑顔で話すと、彼女の体のこわばりが解けていくような気がした。
ポツリ、ポツリと彼女自身のことを話してくれた。
少しではあるがエリーのことが知れたところで衝撃的なことを言われる。
「そろそろ講師の方がいらっしゃる時間です。準備いたしましょう」
「……講師?」
「旦那様から聞いていませんか?」
オリヴィアは講師という言葉に、馬車でロベールがそんなようなことを言っていたようなと、曖昧な記憶を絞り出す。
なぜならオリヴィアは寝ぼけていたからだ。
『これから公爵夫人として……もらう』
『は、え……?』
『必要以上に社交界に出る……はないが、必ず出なければ……ものも存在……』
ロベールが何か言ったことが途切れ途切れに思い出すことができた。
しかし眠たかったせいか、その記憶は途切れ途切れだ。