札束でビンタから始まる怪力令嬢の勘違い契約結婚~お飾りの妻は最高です~
されるがままだったオリヴィアは初めて悲鳴を上げた。
母が当然のようにつけていたコルセットだったが、オリヴィアは好きではなかった。
上半身が搾り取られるような苦痛に身悶えていた。

(今までの戦闘訓練とはまた違った苦しさだわ……!)

少し声を出すだけで口から内臓が飛び出してしまいそうだと思っていると、目の前にあるクローゼットが開く。

そこには端から端までぎっちりと美しいドレスが詰め込まれていた。
今にも何かを吐き出すのを我慢していたオリヴィアは一瞬でその光景に目を奪われる。

嘘みたいな光景だった。
たしかにロベールはオリヴィアのドレスを用意してくれると言っていたが、ここまでの規模とは思わずに驚くばかりだ。
あのボロボロなワンピースがいらないという理由もわかる気がした。

 
「どれにいたしますか?」

「エ、エリーに任せるわ」

「かしこまりました。本日はこのドレスにしましょう」
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