余所者-よそもの-【 3 】


――薬を作ってもらっている間。

僕は街を張り、ママの居場所を特定した。


初めから目星こそ、ついていた。

シトウの幹部が集まるアジトだ。


場所はシトウの中でも複雑に入り組んだ路地の、最奥。

道幅は狭く、並んで歩けるのはせいぜい三人程度。


車で乗り込むこともできず、武器を満足に振り回すこともできない。

直線は一つもなく、視界は常に十数メートル先で遮られる。


入り込もうとする者を迷わせ、力を削ぎ、追い詰めるための構造。

まさに、要塞。


もともとシトウの手下が張り付いている場所だけど、ママが紫藤に連れ去られてからというもの、異常に人が密集しだした。


ここに大切なものがあると自ら言っているようなものだ。

隠すつもりがない。


よっぽど奪われない自信があるらしい。




――上等だ。紫藤。



僕を、ナメるな。



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