余所者-よそもの-【 3 】
「あと少しでユキさん帰ってきますよね?」
「うーん。つってもあと2時間くらいあるぞ?」
「待ってます」
ギクシャクしたまま、今日を終えるのは嫌だ。
それに、潤から聞いたユキの話。
どうしても、彼の顔が見たいと思った。
すると――ガタ、と椅子の足が床を擦る音と共に、リンコが立ち上がった。
「……うわ、」
リンコは私のわきの下に腕を差し込み。
腕一本で私をズルズルと運んでいく。
「アタシはこれからご飯を作るから、その間カナコはソファで待ってなさい」
「……寝ちゃいそう」
「そしたら起こしてあげるわ」
「………」
起こしてくれるのなら……。
ソファに掛けると、リンコはそのままキッチンに向かう。
潤といくつか話をしながら。
やがてキッチンから聞こえてきた水道の流れる音や、ザクザクと野菜を切る音を聞いている内に。
「………」
私はソファの上で眠りに吸い込まれてしまった。