余所者-よそもの-【 3 】
「ああ、カナコさん。お酒ですか?」
カウンターの内側では、サンコンがお酒をつくっていた。
「私やりますよ。サンコンさんも飲んできてください」
「では、お言葉に甘えて」
サンコンに追加のボトルを託して、入れ替わりでカウンターに立つ。
向かいでは、三人の話が続いていた。
ふと視線を落とせば、ユキのグラスが空だ。
手を伸ばし、空のグラスを手に取ったとき。
「――やっぱり、ギリギリだな」
潤の声に、一瞬だけ手が止まる。
さっきから三人は、シトウとの闘いで誰をどこに置くのか、そんな話をしていた。
私がこの街に残ることになって、予定していた配置を組み直しているらしい。
「僕の隊から人数持ってけよ」
「いや、そうするとコッチを抑えきれなかった場合のリスクが上がる」
「それくらい何とかするさ」
「駄目だ、穴はつくらない。ちょっと待て、考える」
パソコン画面を指さしながら提案した千景に、ユキは首を横に振った。