余所者-よそもの-【 3 】
105話:ここに集う理由
バンは目を見開いたまま。
口をぽかん、と開けて、しばらくの間固まっていた。
「………」
パチパチと二回まばたきをして、やっとのことで吐き出す、戸惑い。
「う……嘘、つけよ。勝手に初代語ってんじゃ、ねぇぞ……」
「さっきの電話でもそう言われた」
がばっと、勢いよく上半身を起こしたバンは、そこで声を荒げる。
「……当たり前だろうがッ!!誰が信じるんだ!先代の写真とも、お前はまるで違う!!」
「そうね。あの頃はアタシ、男だったし」
リンコは至って冷静に返すとソファから立ち上がり、カウンターを一瞥した。
ユキたちだって、あまりの騒動に身体ごとこちらを向いていた。
「ユキちゃん、チカちゃん。頭数が必要なのよね?」
「ああ。数は多ければ多いほどいい」
「ちょうど、暇を持て余したガキの群れを見つけた」
「……」
「数は追って報告する。アタシ、ちょっとこれから行ってくる」
カツ、とヒールの音が鳴る。
リンコはバンの真上に立ち、見下ろした。