余所者-よそもの-【 3 】
今にも泣き出しそうに顔を歪めたリンコ。
二人だって、同じような顔をしている。
けれど、それを誤魔化すように。
「しっかしまぁ、ムッキムキなのは変わらないのな!」
「あの過酷メニューの筋トレ、まだやめてないんですか?」
冗談混じりな言葉に、リンコは弾かれたように駆け寄った。
「……っ」
大きな身体で二人に飛び込み、まとめて抱きしめる。
「………」
この人たちは……誰だろう?
抱き合う姿を見つめていると、トウジが口を開いた。
「コイツらは――龍翔鳳鱗 二代目総長、レン。それから三代目総長、アズマ。シトウとの闘いに向けて、俺たちは族のOBを集めてた」
そう言いながらフロアを歩き、バンのそばにしゃがみ込むと、ニヤリと笑う。
「バンくん。ちなみに俺は初代、副総長だ」
「………」
バンはもうワケがわからないらしい。
何も言わないまま、震える手でスマホを操作した。
そして何かを画面に映すと、バンは画面とトウジの顔を交互に見比べた。
続いてレン、アズマ。
一人ずつ、何度も確かめるように視線を往復させていく。
スマホ画面には、額縁に飾られた古い集合写真が映っていた。
「初代……副総長……トウジさん。二代目……破天のレンさん……三代目……鬼のアズマさん……」
どうやら、写真と本人を一人ずつ照合しているらしい。