余所者-よそもの-【 3 】



今にも泣き出しそうに顔を歪めたリンコ。

二人だって、同じような顔をしている。


けれど、それを誤魔化すように。

「しっかしまぁ、ムッキムキなのは変わらないのな!」

「あの過酷メニューの筋トレ、まだやめてないんですか?」


冗談混じりな言葉に、リンコは弾かれたように駆け寄った。

「……っ」

大きな身体で二人に飛び込み、まとめて抱きしめる。


「………」

この人たちは……誰だろう?


抱き合う姿を見つめていると、トウジが口を開いた。


「コイツらは――龍翔鳳鱗 二代目総長、レン。それから三代目総長、アズマ。シトウとの闘いに向けて、俺たちは族のOBを集めてた」


そう言いながらフロアを歩き、バンのそばにしゃがみ込むと、ニヤリと笑う。


「バンくん。ちなみに俺は初代、副総長だ」


「………」

バンはもうワケがわからないらしい。

何も言わないまま、震える手でスマホを操作した。


そして何かを画面に映すと、バンは画面とトウジの顔を交互に見比べた。

続いてレン、アズマ。


一人ずつ、何度も確かめるように視線を往復させていく。

スマホ画面には、額縁に飾られた古い集合写真が映っていた。


「初代……副総長……トウジさん。二代目……破天のレンさん……三代目……鬼のアズマさん……」


どうやら、写真と本人を一人ずつ照合しているらしい。


< 436 / 447 >

この作品をシェア

pagetop