余所者-よそもの-【 3 】
リンコの涙が落ち着いた頃。
いつの間にか、ユキと千景は集まった男たちの前に立っていた。
二人からの挨拶は、とても簡単なものだった。
――よろしく頼む、と。
彼らは、ユキと千景のことなんて知らない。
ましてここは、縁もゆかりもない街だ。
シトウがどんな組織なのか。
何の為の闘いなのか。
そんなことだって、ほとんど知らないのかもしれない。
それなのに。
「任せとけ!!」
「久々に暴れられるな!」
「やってやらぁ!」
逞しい声が次々と上がり、やがて大きな歓声となって通りに響いた。
「………」
この人たちには、理由なんて一つで十分なんだ。
リンコが守りたいものなら、一緒に守る。
そのために、ここまで来てくれたんだ。