真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

6.言わなきゃ分からない。不器用男子の本当の気持ち

 私たちはその後もデートを重ねた。大体私が行きたいところがあるかと聞かれ、そこに行くというデートスタイルだが、二人でいる時間は幸せで、あっという間に時が過ぎた。
 たまには大一の行きたいところはないの?と聞いても、花凛の好きなところでいいと言われてしまい、それなら…と大体私が場所を決めてそこに行くというスタイルだった。

 段々とお互いの事も理解して、知らなかった事も知り、好きな食べ物だったり、好きな場所だったり、いつもついやってしまう癖だったり、口癖だったり他にも毎回色んな発見があった。
 付き合いは思いの外順調で、2人の時間は楽しい
不満はないのだけれど…⁇
 あまりというより、手を繋ぐ以外私達の間には全く何もない。
 あのキャンプの日以来キスもしていなければその先の事もなく、そういう雰囲気もない。
 あの夏の日に一応そのような関係になったはずの私達だが、あれから一度もそういう事はなく、むしろ避けられているようにすら思えて、何となくそこには触れられずにいた。

 つまりこれは俗に言うプラトニックな関係⁇みたいなものなんだろうなと心で納得するが、何となく寂しい感じがして、私は欲求不満なんだろうか⁇と1人恥ずかしくなるのだった。
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