悪魔は夜に笑う
このまま寝てしまおうと目を瞑ったけど、蒼士郎くんが動き出したから目を開けた。
いつもなら暑い、と言ってシャワーにすぐ向かうのに今日はベッドの上にいる時間が長い気がする。

気になって寝返りをして様子を観察すると、ゴムを外すのではなく、どうやら新しく取り出して付け替えているようだ。
待って、もう一回戦するつもり?明日私仕事なんですけど!

するとふと、蒼士郎くんと目が合ってしまった。
必死に逸らしたってもう遅い。蒼士郎くんは近寄ると私の太ももを掴んで脚を開かせた。


「え、なんで……」

「俺いつも我慢してんだよ。あゆなさん1回でへばっちゃうから」


そう言うと、ニヒルに笑いながら腰を前に突き出す。
大きく反り立つ男根がひだに沿うように当てられ、私は思わず腰が引けた。
待って絶対おかしい。今イッたばっかりよね?なんでもうそんなバキバキなん!?


「ま、待って。明日私仕事だから」


仕事を理由に逃げようとすると、蒼士郎くんは優しく微笑んだ。
しかしあからさまな愛想笑いだった。


「信用できないからって、試し行動で俺のこと不安にさせたのは誰?」

「……私ですけどぉ」

「俺すっごく傷ついたから、仕返しに今日は遠慮しないことにした。頑張ってねあゆなさん」


どう理由をつけても逃げられないのは確定か。
分かっていても逃げ道を探して明後日の方向を見る。

しかし、ポジションを探すように太ももを掴んで腰を持ち上げられたから視線を戻した。
かち合った蒼士郎くんの目はとろけるように細くなっていて嬉しそうで、それでいて眼光はまさに捕食者だった。
だめだ、食べられる。
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