悪魔は夜に笑う
もうこうなったら、開き直って独身貴族を謳歌するしかないのかな。
犬か猫でも飼うべきか。
SNSでペットの犬猫の動画を見ようとアプリを開いたら、メッセージが来ていることに気がついた。


蒼士郎くんだったらどうしよう。
バーの公式アカウントからのDMで身構えたけど、恐る恐る開いてみるとマスターからのメッセージだった。

ああ、そうか。もうそんな時期か。
マスターは毎年、周年イベント前に常連にひとりひとりメッセージを送る。
忙しい合間を縫って文章を考えるのも大変なのに毎年必ず。
心温まる文章に涙があふれそうになった。

涙脆いのは傷心のせいだ。
元凶である蒼士郎くんがいる店に行くのは気が引けるけど、お世話になっているマスターには会いに行きたい。
重い体に鞭を打ち、周年イベントに顔を出すことを決心した。
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